BE WITH YOU





<6>




おれを迎え入れる優の秘所をほぐそうとして、おれははっとした。
今日、おれ、優の飲んじゃったんだっけ?
「優、少しだけ待ってて?」
また眠られたらたまらないと、ダッシュで階下へ降り、戻ってきた。
「先輩、それなに?」
おれの持ってきたチューブを見て少し怯えたように言う。
「これ?ただのジェルだよ。オトコ同士のえっちに使うんだって。優が痛くないようにね」
「そんなの、買ったの?」
「いや、友樹にもらった。万が一のためにだって。優を傷つけたら許さねえって言ってた。
おれが優を傷つけるわけないのにね」

友樹、サンキュー。これで許してやるよ、今回の騒動を起こした罪は!
おれは再びベッドに上がった。





さっきまでの甘い空気が少し冷め、なぜか気恥ずかしい。
おれ、こういうことには慣れてるはずなのに、なに恥ずかしがってるんだ?
優はぎゅっと目を閉じて身体を強張らせていた。
緊張をほぐすために、おれは優にキスをする。
「優、大丈夫・・・優はおれのこと好き?」
髪をなでながら聞いた。
「好きです・・・大好きです・・・先輩・・・・・」
「じゃ、おれにまかせて・・・なっ?」
優の腕を、おれの背中にまわさせた。
優の身体を横に向ける。
おそらく足を開くのは恥ずかしいだろうから・・・慣らすときくらいは、見ないでおいてやろう。
左手を優の身体の下から通し、抱きしめ、ジェルで濡らした右手指を一本、優の秘所に差し込む。
「ううっ・・・・・」
優がおれにしがみついた。
「痛い?」
「大丈夫・・・」
ジェルの効果か、すんなりおれの指を飲み込んだ。
優しく、傷つけないようにほぐしていく。
ジェルを使いながら、指を増やしていったが、優が痛がることはなかった。
これは、友樹への土産、木靴ぐらいじゃ足りないな・・・・・・
そんなことを考えていると、優が突然「あっ!」と大きな声をあげた。
おれの知識によると、オトコには、そこに感じる部分があるらしい。
そこにあたったか?
「ここ、イイ?」
その部分を指で擦ってやると、優はびくんびくんと身体を震わせた。
「やっ、やめてっ、あぁっ・・・・・・」
何とも言えない甘い声を室内に響かせる。
眉根を寄せてよがる、その扇情的な顔と声に、おれ自身は何もふれていないのに煽られ反応する。
もっともっと、その顔を見たくて、その声を聞きたくて、おれは調子にのってそこを攻め続けた。
さらに高くなる甘い喘ぎが、おれの征服欲をかきたて、おれを刺激する。
優自身も勃ちあがり、おれ自身とこすれあう。
それがキモチよくて、おれは優の腰おれの腰を押しつけ、腰を揺らした。
「せんぱ・・・もう・・・イッ・・・・・」
そろそろおれも限界だ。そこから指を引き抜いた。
あれから勉強したところによると、初心者は後ろからの方が痛みは少ないらしい。
「じゃあ、優、一緒にキモチよくなろうな?」
おれは優をうつぶせに寝かせた。
前とは違う体勢に一瞬戸惑いを見せたが、反論する余裕もないのか素直にしたがった。
優の腰を持ち上げ、膝をシーツにつかせる。
「何?こんなのやだ!やめて!お願い!」
優は振り向いて、おれに懇願する。
だけどもうおれも限界。優、ごめん。
おれは優の中に押し入った。ゆっくりゆっくりと・・・
「やあっ・・・・・」
思ったより、簡単に入った。
それに優も、痛がる様子はない。
「優、大丈夫?」
優は枕に顔を埋めていた。何も言わない。
やべ、怒らせちゃったかな?

「優、動くから・・・」
おれはゆっくり腰を動かしはじめた。
「優の中・・・すごく熱い・・・キモチいい・・・・・・」
おれのキモチいいの言葉に反応して「ほんと・・・に・・・?」と聞く優に、おれは「すごく・・・イイ」と応えてやった。
おれの動きが、優の中の敏感な部分を掠めると、優は再び喘ぎはじめた。
優の前も扱いてやる。
「あっ、そこっ、イイっ、やっ・・・」
その声に、おれ自身もますます容量を増す。
優のイイところをおれが攻めるたび、優がおれ自身をしめつけ、もっていかれそうになる。
おれは少しでも長く、優の中にいたかった。
優を感じていたかった。
もっともっと一緒にキモチよくなりたかった。
「優・・・イイ・・・優・・・愛してる・・・・・・」
「せんぱ・・・もう・・・・・・」
優が限界を促した。
そろそろおれも限界だ・・・・・
「一緒に・・・・優・・・・・・」
おれの激しくなった動きが、強く優を攻めたて、「あっ」とひときわ大きな声をあげた優におれ自身も締めつけられ、おれたちは一緒に精を解放した。






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